おうちの顔ともいえる外壁は、常に雨風にさらされ、劣化したり汚れやすい環境に置かれています。維持するためには定期的な外壁塗装工事が必要です。ですが、実際予算やおうちの問題から、簡単には外壁塗装の工事を行うことはできないもの。この記事ではそんなお悩みを解決すべく、外壁塗装工事が必要な時期や予算を解説していきます。お悩みの方はぜひ最後まで見て行ってくださいね。

こうなったら変え時、外壁塗装のトラブルと、工事を始める目安とは?

まずは耐用年数やこうなったら変え時といえる、外壁のトラブルについて解説していきます。外壁は単に、家の外観をきれいに保つだけでなく、寿命や暮らしやすさにも大きな影響を与えます。もちろん放っておいてはいけません。数年単位ではそれほど、大きな違いは出てきませんが、10年の長さで見ていくと、外壁には大きな変化が生まれてくるのです。あらかじめ、外壁の不調や工事をするべき時期をしっかり押さえておくことで、後手に回らずに家をしっかりと管理していくことができるでしょう。

外壁塗装の耐用年数

まずは一般的な塗料の耐用年数を見ていきましょう。外壁塗装として一般的に使用されているものが、シリコンです。耐用年数は10年程度。安価で比較的長持ちのため、外壁塗装工事を行う際に使用する塗料としても選ばれることが多いものです。次に多く使われるのが、モルタル系塗料です。耐用年数はシリコンよりも短く、8年程度です。シリコン、モルタルともに、耐用年数が近づいてくると、ひび割れ、外壁塗装がチョークを触った時のようにはがれて手についてしまうチョーキング現象が起こるようになります。このような症状が現れだしたら、外壁塗装工事をする必要を考えるようにしましょう。もちろん単に外壁塗装だけでなく、外壁や周辺環境によって、耐用年数は若干増減します。日ごろからのケアが大切なのです。

おすすめ　外壁用の塗料

塗装の耐用年数から工事の必要が出てきたら、以下のような塗料を利用するのがおすすめです。一つはすでに登場した、シリコン系塗料。非常に長持ち、というわけではありませんが、10年程度維持することができ、価格も高くありません。もう一つのおすすめが、ラジカル系塗料。塗膜の劣化を生む、ラジカルという物質の発生を防ぐための素材が含有された塗料です。2016年に生まれた新しい塗料のため、データがありませんが、価格を抑えることもでき、次世代の塗料として注目を集めています。

外壁塗装工事　費用の目安

ここまでは外壁塗装の耐用年数や変え時の見極め方、おすすめの外壁用塗料をご紹介してきました。次に、工事費用はどれくらいなのかを細かく見て行きましょう。外壁塗装工事に必要なお金は単に材料費や作業費だけではありません。しっかり理解しておかないと、予算をオーバーしてしまったり、無駄にお金を取られたりしてしまうなんてこともあります。ここでは単純な工賃から、材料費、職人さんの足場代などを加味して、ご紹介していきます。外壁塗装工事をお考えの際は、参考にしてみてくださいね。

外壁塗装工事に必要なお金

外壁塗装工事には大きく分け4つの部分でお金が必要になります。一つが塗料。ウレタン、シリコン、ラジカル系等様々ですが、塗料により難易度や原材料費が変わってきます。もうひとつ目が足場台。職人さんが作業をするための土台作りです。もう一つが人件費、作業をする職人さんのためのお金です。ただ、おうちの規模や環境によっては、道路整理のための警備員さんといった形で別の人材を雇う必要が出てくるため、必要な金額が変わってきます。最後に、移動費といったそのほかに必要なお金がかかってきます。これらのお金はおうちの規模によっても大きく異なりますが、大体、30万円程度から大きなお家だと100万円ほど必要になってきます。一般的な戸建てであれば、60万程度を見越しておけばいいでしょう。これより安ければ、お得、高ければ何らかの理由があると考えた方がいいでしょう。

外壁塗装工事のトラブルを避けるためにここだけは抑えておいて

外壁塗装工事は、動かす人やかかるお金、かかる時間が多くなり、何かとトラブルに発展しがちです。トラブルを避けるためには発注する側もある程度知識をつけておく必要があります。以下では外壁塗装工事でのトラブルを避けるために、注意すべき点、理解すべき点をご説明していきます、家は長く住むもの、トラブルになってしまうとお金の問題だけでなく、近所づきあいといった後々まで尾を引く問題にもなりかねません。十分に注意してくださいね。

相場を把握しておく

相場を把握しておかないと、適正価格がわからないために、高く見積もられても気づかない、なんてことも。先ほどご説明したように、家の大きさに応じて大小ありますが、一般的な一軒家の場合は60万円程度が一つの基準です。これを目安に判断するようにしましょう。塗料や足場によって変わってはきますが、ここを理解していれば、どこにどれくらい足されているのか、把握が容易です。ネット上にも見積もりを出してくれるサービスがあるほか、良心的なところであれば、工事内容や現状を伝えれば、費用を算出してくれる業者さんもいます。

お隣へのあいさつは忘れずに

外壁塗装は、塗料がお隣に飛んでしまったり、生活をさまたげるような騒音を出してしまったりと、迷惑な行為になってしまうことも。行う際には事前に十分にお断りを入れておくことが必要です。例えば職人さんの足場がどれくらいの規模になるのか、また、時間は何時頃行うのか、塗料を飛ばないようにこういった工夫をしているなど、細かに打ち合わせをすることも大切です。単にお断りを入れるだけでなく、工事が大規模になる際にはお隣さんの生活もありますので、事前に打ち合わせをしておくことが重要なのです。家は長く住むものですが、ご近所との関係が悪化すれば、引っ越しを余儀なくされてしまうことも。十分に配慮してから工事に臨みましょう。

外壁塗装の工事は計画的に

外装塗装工事は単に、やればいいというものではありません。色を選ぶところから、景観ガイドラインの順守にご近所との関係まで準備がたくさんあるのです。事前にあらためて関係づくりをはじめ、じっくりと準備をすることが大切です。カラーリングを選ぶ際には、カラーシミュレーターや色見本を利用するだけでなく、実際の家を見てみたり、業者と相談したりすることが大事になります。景観ガイドラインに関しては、自治体の窓口に実際に聞いてみることが無駄がなく効果的。最後にご近所との関係ですが、普段から良好な関係を築くだけでなく、工事の際はご近所も含めて事前に打ち合わせを行うといった配慮が重要です。