外壁をフッ素塗装しようと考えている人もいるかもしれません。フッ素塗装は現在主流のシリコン塗装よりもワンランク上の塗装になります。シリコン塗装よりも耐久性が高いです。今回は、それ以外にどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。また、実際にフッ素塗装をするときの注意点についても押さえておきましょう。

フッ素塗装とは？

フッ素塗装とは、塗料の主成分がフッ素でできているものを使った塗装です。とても高い耐久性を持っていて、スカイツリーの外壁塗装はフッ素塗装になっているほどです。家よりも長期間維持しなければいけないスカイツリーなどの建物にも使われるほど、フッ素塗装の耐久性は認められています。

フッ素塗装には4つの特徴があります。

• 非粘着性、低摩耗性：汚れがついてもそのまま流れ落ちる効果がある
• 耐候性：紫外線に強いため、長期間の耐用が可能
• 耐薬品性：酸性雨などにも強い、雨にも強い

さらに、耐久性が高いので、15～20年の耐用が可能といわれています。外壁の一般的な塗装はシリコン塗装ですが、最近では高い耐久性が評価されて外壁に利用されることが多くなりましたが、現在でもフッ素塗装は屋根に使われることが多いです。外壁よりも紫外線や酸性雨などの影響を受けやすいため、劣化しにくいフッ素塗装が屋根には使われています。

外壁のフッ素塗装のメリット・デメリット

フッ素塗装のメリット、デメリットをご紹介します。

メリット

• 高い耐久性がある
  フッ素塗装は対候性があるため紫外線にも強く、親水性という特徴があるので雨にも強いです。防カビ効果もついているので、外壁をしっかりと守ってくれます。場所を選ばずに外壁塗装が出来るのはフッ素塗装の魅力です。

• 長期間の使用できる
  フッ素塗装は15～20年もちます。つまり、家を建てて40年たつまでに、1度の塗りなおしで済むというメリットがあります。これがもし、10年しか持たないアクリル塗装であったら、3回塗装の塗りなおしをしなければいけないので、費用面も抑えることが出来ます。

デメリット

• 手間がかかる
  フッ素塗料は非粘着性な塗料なので、壁との密着性も悪いです。そのため、下塗り、中塗り、上塗りの3工程を踏む必要があります。一般的には業者にやってもらうことが多いので、自分で塗装を塗るのは難しいでしょう。

• ひび割れが起きやすい
  シリコンやアクリルと比較すると、硬い塗料なので、下塗りなどの組み合わせによってはひび割れなどが起きることがあります。

フッ素塗装を行うときの注意点

フッ素塗装は長期的にその家に住むことを決めている人たちが選ぶ塗料でもあります。塗りなおしは1度で済みますが、非粘着性な塗料なので塗りなおしの時に注意をしないとすぐにひび割れなどの悪影響が出てしまうことがあります。

• 初めてフッ素塗装を行う
  初めてフッ素塗装を行うときには、弾性のあるフッ素塗料を選ぶようにしましょう。下塗り、中塗り、上塗りのすべてを弾性のものを選ぶことで、ひび割れを防ぐことが可能です。

• 塗りなおしの場合
  フッ素塗装を塗りなおす場合、出来るだけ同じような塗料で塗りなおしを行いましょう。非粘着性な塗料ではありますが、出来るだけ密着するように工夫しているので、チョーキングのような外壁の劣化が見えていないのに塗りなおす場合は、密着性が高くなる塗膜が残っている可能性があるので、塗膜を落としてから塗りなおしを行う必要があります。古い塗膜の上に密着性の高い下塗り剤を塗ってもあまり効果が無くなってしまうので、注意しておきましょう。

フッ素塗装は耐久性が高いことが魅力

フッ素塗装は耐久性が高いことが魅力ですが、注意しなければいけないことも多い塗料です。また、屋根にはよく使われているのですが、一般家庭の外壁には値段の関係であまり使われないので、その点も留意しておくとよいかもしれません。フッ素塗装の耐久性に並ぶのはセラミック塗装のセラミック含有量が高いものといわれるほど耐久性には長けています。平米単価は高いですが、長期的な目で見れば塗りなおしの回数が少ないのでメリットを感じる人も多いのではないでしょうか。フッ素塗装を行うときは注意点をよく守りましょう