外壁を塗装するときに、セラミック塗料を勧められることがあります。セラミック塗装は有名な塗装なので、「長持ちする塗装」と漠然と考えているだけだと失敗してしまうことも。今回は、セラミック塗装がどういうものなのか、メリット・デメリットを踏まえてご紹介します。セラミック塗装を選ぶ時の注意点も押さえましょう！

セラミック塗装とは？

セラミックとは、簡単にいうと砂や石のことです。砂や石を細かくパウダー状にしたものを、シリコン系の塗料やフッ素系の塗料に混ぜているものを「セラミック塗料」と呼んでいます。セラミックの量に関わらず、少しでも入っていればセラミック塗料と呼ばれているので、注意が必要な点です。

一般的には、セラミック塗装には3種類があります。

石調塗料

白、黒、ベージュといったカラフルなセラミックが入っている塗料のこと。外壁を塗るときによく使われるオーソドックスなセラミック塗料です。デザイン性が高いので人気があります。

低汚染塗料

シリコン系のセラミック塗料に無機化合物のシリカが含まれているものを、低汚染塗料と呼んでいます。汚れが落ちやすいので、手入れが楽です。

断熱効果のあるセラミック塗料

セラミック塗料はセラミックの量が多いほど断熱効果が高くなります。断熱効果をうたっている塗料は、8割がセラミックであるため、より高い断熱効果が期待できます。

外壁のセラミック塗装のメリット・デメリットとは

外壁をセラミック塗装するときのメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット

• 耐久性が高い
  塗料の中に入っているのがセラミックなので、雨や風などの影響を受けにくいため、耐久性がとても高いです。また、塗料が密着しても空気が通る道があるため、密着性が高いことでも知られています。メーカーの塗料によって異なりますが、20年以上の耐久制度があるセラミック塗装もあるため、長期間の利用が可能です。

• 断熱効果が高い
  セラミックの量に限らず、セラミックは熱の伝達率が悪いので、断熱効果が期待できます。外壁を塗装するときに、塗料で断熱を行うことが出来るのです。

デメリット

• 平米単価が高い
  セラミック塗料の中には、中に使われているセラミックの値段が高く、塗料の値段が高い場合があります。外壁は広範囲を塗る必要があるので、値段には注意が必要です。デザイン性の高いものはもちろん高いですが、断熱性が高い8割がセラミックの物もかなり単価が高くなります。予算と塗料の量と外壁の広さを計算しながら、塗料選びをしてきましょう。

セラミック塗装を選ぶ時の注意点

セラミック塗装を選ぶ時には、必ず含有量を調べるようにしましょう。セラミック塗装の場合、少量でもセラミックが入っている場合「セラミック塗料」と呼ぶことが出来てしまうので、あまりにも含有量が少ないとただのシリコン塗装と変わらなくなってしまいます。せっかくセラミック塗装を行うのであれば、きちんと塗料のデータを集めるようにしましょう。

断熱効果のあるセラミック塗装を選ぶ場合は、単価アップする場合があるので、見積もりを取ることも忘れないようにしましょう。セラミック塗装は長持ちするものだという認識をされているので、かなり値段を高めに設定されることもあるので、メーカーに必ず問い合わせることも大切です。

石調塗料の場合、最後に表面にクリヤー塗料を塗ります。そのクリヤー塗料のグレードによって耐久性が変わってくるので、クリヤー塗料のグレードは出来るだけ下げないようにしましょう。せっかくセラミック塗装を選んでも、表面の塗装の耐久度が低いと効果が半減してしまいます。値段にはクリヤー塗料も含まれるので、こちらも注意しましょう。

セラミック塗装で外壁をワンランク上に

セラミック塗装についてご紹介しましたが、やはりセラミック塗装は耐久度が高いのが魅力です。シリコン塗料の中に石や砂などのセラミックが含まれているので、断熱性が高く、雨や風などにも強いという特徴があります。もちろん、耐候性も高いので、経年劣化が起きにくいです。しかし、それを逆手にとったあまりよくない塗料も多いので、購入する場合はセラミック含有量を調べるなどして対策していきましょう。少し値段は高くなりますが、劣化が少ないので人気の高い塗料です。