外壁塗装の見積もりを取ると必ず「養生費」が計上されます。塗料費や足場代などがかかるのはわかるものの、養生費とは何かピンとこないことがあるでしょう。しかし養生の意味がわかると養生費が発生する意味も理解できます。ここでは、外壁塗装で養生が必要になる意味をはじめ、養生で使われる道具の種類、養生費の相場について紹介します。
養生とは何かを保護をするという意味です。外壁塗装で養生をする目的は、必要ない場所にまで塗料を塗らないようにするためです。もし養生をせずに塗装をはじめてしまうと、窓に塗料が飛んでしまったり、玄関がペンキだらけになってしまったりして、仕上がりが汚くなってしまいます。外壁塗装では、窓枠や玄関ポーチ、雨といなど、塗料を付けたくない場所はすべてを保護します。
なお、塗装は吹き付けだけでなくローラーやはけを使って塗る場合もあります。しかしこのような道具でも塗料が飛ぶ場合がありますし、窓の際まできれいに塗装をするには窓を保護しておく必要があります。
また、養生は塗料を塗る場所の付近を覆うものだけではありません。塗料や高圧洗浄機などの水が、必要ない場所に飛び散らないよう家全体をシートなどで覆うのも養生のひとつです。この養生は足場と一緒に設置されます。塗料が飛んで近隣の家とトラブルになるのを避けたり、万一道具を落としてしまったときに施主や通行人などのケガを予防したりする効果があります。
一般的に外壁塗装で使われる道具は、覆うものと覆うものを固定するものに分けられます。
なお、外壁塗装中は家の窓が開けられないので、もしエアコンが使えないとなると夏場などは非常に過ごしづらくなります。そこで、エアコンの室外機のように塗装中に使う可能性があるものには、取り外しができるタイプの養生をします。車や自転車なども同様で、シャワーキャップのような養生カバーを使います。
また、植木は呼吸をしているので、暑い時期に何日もビニールで覆うのは望ましくありません。しかし植木に塗料がつくと美観を損ねたりダメージを受けたりする可能性があるため、必要なタイミングを見極めて保護をします。さらにガス給湯器などをビニールで保護したまま使うと不完全燃焼の恐れがあり危険です。このように注意が必要な器具の養生は、施主と相談をしつつ作業します。
外壁塗装では塗料の価格や人件費に加えて養生費も必ずかかります。相場は1平方メールトルあたり300円~500円、30坪の戸建住宅では30,000円~40,000円と言われています。業者が見積もる場合には、建物を測定したり、図面から計算したりして割り出します。また、施工内容や家の構造、エアコンの配置などいろいろな条件により使用する資材や必要となる材料の量や種類が異なります。
なお、見積もり上は養生の請求項目は分けて書かれることがあります。たとえば、開口部、窓周り、床など、塗装をする付近を覆うための養生は諸経費として養生一式と書かれます。また、外壁全体を覆うための養生費用は、足場の項目と合わせて飛散防止シート一式などと書かれます。
100万円前後が相場とされる外壁塗装全体からすると養生にかかる費用は一部ではありますが、何項目も養生費が盛り込まれていると気になるかもしれません。そこで養生の意味と合わせて価格相場も知っておくと便利です。
養生は外壁塗装を行うときに塗らない場所を保護する重要な意味があります。塗料を塗りたくない場所はすべてビニールで覆い、作業が終わったらきれいに剥がせる特殊なテープで止めておくのが養生の基本です。養生する場所は窓をはじめ雨どい、室外機、玄関ポーチ、車、植木など多岐にわたり、部位ごとに適した養生の方法があります。養生にかかる費用は住宅の大きさや家の構造により異なるため、養生費そのものは塗装をする建物により異なります。
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