外壁の塗装に使われる塗料にはさまざまな種類があり、用途に合わせて使い分ける必要があります。しかし、いざ塗装を依頼するという段階になって業者から説明を受けても、普段馴染みの薄い塗料の違いはなかなか分かりづらいものです。製品知識がなければ、提案された価格や用途が適正か判断ができません。

そこでここでは、外壁塗装によく使われる塗料のひとつ「SKプレミアムシリコン」をピックアップし、特徴をまとめてみました。

塗替えに適した水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料「SKプレミアムシリコン」

SKプレミアムシリコンは、エスケー化研株式会社が販売している外装用塗料です。比較的最近製品化された「ラジカル制御型塗料（ラジカル塗料）」と呼ばれる種類に分類される塗料です。グレードでみると、外壁塗料の最高グレード「フッソ塗料」と中堅グレード「シリコン塗料」の中間に位置します。

SKプレミアムシリコンの特徴のひとつは、作業性の高さ。塗りやすい性質で、効率よく作業できるといわれています。また、従来の水性塗料と比べると、仕上がりにツヤが出るのも特徴。艶を抑えた「SKプレミアムシリコン 半艶」「SKプレミアムシリコン 3分艶」もラインナップされているので、希望のツヤ感が実現可能です。

そのほか、汚れに強い、気候や気象条件などの外的な要因に対する耐久性が高いといった点も、SKプレミアムシリコンの特筆すべき長所。扱いやすさと高い機能性を備えた外装塗料として、外壁の塗り替えなどに広く用いられています。

SKプレミアムシリコンは自然・外的要因による劣化や汚れに強い

SKプレミアムシリコンの最大の長所は、従来の塗料と比べて、経年による劣化に強いことです。

SKプレミアムシリコンを含むラジカル制御型塗料の“ラジカル”とは、塗装面を劣化させる要因（劣化因子）のことをいいます。劣化因子を発生させる主な外的要因は、紫外線です。そのほか、酸素・気温変化・熱・雨・湿気なども、外壁を劣化させる原因です。劣化因子が発生することによって、外壁には、塗装のはがれや割れ、表面の塗料が粉をふく（チョーキング・白亜化）といった劣化症状が表れます。

劣化因子を発生させ、増加させるもうひとつの大きな原因が、塗料に含まれる無機酸化物です。SKプレミアムシリコンは、無機酸化物の表面を2種類の高緻密シールド層で二重にガードし、劣化因子の発生を抑えます。さらに、超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂を使用することで、発生した劣化因子をキャッチ。三重のガード効果で、住まいを長期間劣化から守ってくれるのです。

また、SKプレミアムシリコンの設計は、カビや藻などの微生物を防ぐ効果も高いのが特徴。ハイブリッドシリコン樹脂の緻密な塗膜には、汚れが定着しにくくなる効果もあります。

SKプレミアムシリコンはコストパフォーマンスも良好

SKプレミアムシリコンは劣化に強く、従来の塗料と比べて耐用年数が長めなので、長期間品質が保たれます。

具体的には、従来の塗料は塗り替えが10年に1回程度必要なのに対して、SKプレミアムシリコンは15年に1回程度の塗り替えが目安となってます。従来品の3分の2ほどの塗り替え回数ですむ分、メンテナンスにかかるコストを抑えることができます。（※建物の立地条件、環境、下地の劣化状況などにより異なります）

また、外壁塗料のコストを考える場合、参考にしたい数字のひとつに「設計価格（材工価格）」というものがあります。設計価格とは、対象の塗料を使い、一定の条件のもとで塗装を行った場合の材料+施工費の目安のことです。通常、1平方メートルあたりの価格で表示します。

メーカーが発表しているSKプレミアムシリコンの設計価格は1平方メートルあたり2,050円です。この数字は、同メーカーの他の製品や、他社のシリコン塗料やラジカル制御型塗料と同等～やや高い程度なので、機能性や耐久性を考えるとコストパフォーマンスは悪くないといえるでしょう。

機能面・費用面ともに優れたSKプレミアムシリコン

エスケー化研株式会社が販売するSKプレミアムシリコンは、「ラジカル制御型塗料」と呼ばれる、新しいタイプの外装用塗料。劣化因子から外壁を守る高いガード機能と、作業時の扱いやすさ、コスト面のパフォーマンスの良さを備えています。希望する用途に合えば、とても優秀な塗料だといえるでしょう。

外壁塗装を依頼する際にSKプレミアムシリコンを提案されたら、ぜひ、ここで紹介した特徴も参考に、検討をしてみてくださいね。