屋根塗装を検討していると足場が必要かどうか悩む方もいることでしょう。実際、業者に依頼するとどのくらいの金額になるのかを知りたい方も多いはずです。そこで足場をつくる費用がどのくらい必要なのかを知っておくことで、屋根塗装にかける予算を決めることができます。今回は、足場をつくる際に必要な費用と注意すべきポイントを紹介します。

足場は屋根塗装に本当に必要?

屋根塗装をおこなう上で足場は必要なのでしょうか。足場代の費用は決して少ないものではないため、なるべく費用をかけずに収めたいと考える方も多いことでしょう。しかし、屋根塗装をおこなう際には足場が必要不可欠です。その理由を見ていきましょう。

安全に屋根塗装をするには必要不可欠!

安全に屋根塗装をするために足場は必要不可欠で、その理由は労働安全衛生法でも定められています。2mを超える高さは足場をかけなくてはいけないとされており、一般住宅の屋根ではこの法律が該当します。

屋根塗装での足場の注意点とは?

足場を組み始める前に注意する点が3つあります。まず1つ目は近隣への配慮をすることです。足場をつくるには日中、組み立てているときに大きな音を立てます。工事が始まる前に近所には騒音がでてしまうことを先に伝えておきましょう。こうすることで不要なトラブルを避けることができます。

2つ目は防犯面で注意することです。足場をつくって実際に屋根塗装をおこなう期間は2〜3週間で、屋根の広さによっては1カ月程かかる場合もあります。足場を組んでいる期間は飛散防止シートを家の周りに囲っているため、空き巣の被害に合う可能性があります。飛散防止シートは周囲から見えづらく、空き巣に合う可能性が高くなるため事前に防犯対策を取る必要があります。

3つ目は普段の生活に影響がでる場合もあります。足場が完成すると日中は屋根塗装をするため、カーテンを開けておけば部屋の中は丸見えですし、洗濯物も干しづらくなります。そのため、工事が終わり次第すぐに足場を外してもらう必要があるでしょう。

屋根塗装の足場の組み立て方とは?

屋根塗装をおこなう上で足場をつくるのは必要です。では一体どのような組み立て方があるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。

足場の種類は一体どのくらいある?

足場の種類は主に3つあります。まず1つ目は単管足場と呼ばれる方法です。この方法は2本のパイプを組み合わせてつくるので、狭い場所での足場には最適です。しかし、意識をしていないと事故が起こる可能性も高いため、使われることはあまり多くありません。2つ目は単管ブラケット足場です。この方法は、単管パイプにブラケットと呼ばれる金属板を敷いた上で作業をおこなうため、安定しやすいのが特徴です。しかし、ボトルを閉めて組み合わせることから、ボトルが緩いとグラつく原因になります。

3つ目はくさび緊結式足場と呼ばれる方法です。ブラケットを使うことで足場が安定し、組み立てやすいことから足場をつくる際に多く取り入れられる方法です。

基本は「くさび緊結式足場」

足場をつくるときにもっともよく使用するのが「くさび緊結式足場」（ビケ足場）方法です。ブラケットを差し込んで組み立ててハンマーなどでしっかりと固定するため、ほかの方法と比べて作業のしやすい足場です。また、解体もしやすいため、作業が終わればすぐに片付けることができます。

屋根塗装の足場の気になる費用とは?

屋根塗装をいざ業者に依頼をしようとしても、一体どのくらいの費用がかかるのかはよくわからないものです。気になる足場の費用について紹介します。

足場代は10〜20万円が相場

屋根塗装で足場を組むときにかかる費用はおおよそ10万〜20万円が相場です。単価はm2で600～1,000円ほどで、これは屋根の大きさで変わってきます。自分の家がどのくらいの費用がかかるかは、事前に業者の人に見積もりを出してもらいましょう。なお、飛散防止シートはm2で100～200円プラス料金がかかります。

足場が「無料」というのは注意が必要

足場をつくる際に10万〜20万円の費用がかかります。中には足場代のサービスや無料などの言葉を使って受注につなげようとする業者もいますが、その分、他の単価を上げている可能性があります。

無料になる理由やほかの部分での単価はしっかりと聞いておきましょう。少しでも不安に思うことがあれば質問して、納得がいかないようであれば違う業者へ切り替えることも検討してください。

屋根塗装の足場をしっかり理解して業者に依頼しましょう!

屋根塗装を検討しているのであれば、足場は必要になります。つい塗装に目がいきがちですが、足場は重要な工程となる1つです。家の周りがどんな風になっているかで足場が変わってくる場合もあるため、周りに迷惑をかけないよう業者と相談しておきましょう。今回紹介した注意点や費用を参考にして、信頼できる業者に足場の組み立てを依頼しましょう。