「粘土瓦」を除くほぼすべての屋根材は、定期的に屋根塗装のためのメンテナンス工事が必要です。大方の屋根材の塗装頻度は10年を目安に実施されることが推奨されており、その工事相場価格は数10万円から100万円以上の規模に上ります。屋根塗装工事にかかるコストは、家計へのインパクト大の高額出費。そこで屋根塗装相場価格や助成金制度の有無について調べてみました。

屋根塗装費用相場は「屋根材×塗装剤×施工」によって異なる!

屋根塗装にかかる費用は、屋根材と塗装材、そして施工方法の組み合わせによって異なります。

まず、屋根材でメンテナンスが必要な屋根には「金属屋根」「スレート屋根」「セメント瓦屋根」があります。昔ながらの粘土瓦を除くすべての屋根材に塗装メンテナンスが必要になると考えてください。

そして、塗装材の種類には大きく分けて「シリコン系」「ラジカル系」「フッ素系」の2種類が主流です。最近では遮熱効果に特化した新素材もでてきました。

気になる費用ですが、上記の屋根材、塗装材の違いに加え、屋根のつくりや、傷み具合によっても大きく異なります。また足場の組み立てや廃棄物の撤去などの諸費用も業者によって違いがあります。目安としては、最もコストの低いシリコン系塗料を使った場合は、1平米単価が1,000円台から2,000円台、フッ素系・ラジカル系塗料は4,000円台から5,000円台の価格帯が多くなっています。

そして、屋根塗装にかかわらず住宅工事には、複数業者に見積もりを依頼する「相見積もり」が費用節約のセオリー。面倒と思わず必ず実行するようにしましょう。また、屋根塗装の際には、足場を組む必要があります。できれば同じく足場が必要な外壁塗装なども併せておこなっておくことが長期的にはコスト削減につながります。

屋根塗装に関する助成金制度のご紹介

屋根塗装を含め、マイホームの維持コストの高さに頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか? 当然国や自治体から補助してもらえる助成金制度の有無が気になるところです。

外壁塗装を行うに際して助成金の申請要件、受給可能な金額は、住んでいる地域に左右されます。助成金、および補助金に関しての仕組みを定めているのは各自治体であるためです。

例えば2018年現在、「東京都台東区」においては「住宅修繕資金融資あっせん制度」として、低い金利での融資および利子の一部を助成する制度があります。工事費の80％以内で10万円以上500万円以内が対象となるとあって、見逃せない情報です。自分の住まいのある地域に助成金制度があるかを調べたい方は、直接自分の住まいのある地域の役場に確認してみることをおすすめします。

もうひとつリサーチの方法としては、一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」サイト内の「住宅リフォーム支援制度検索サイト」から調べる方法があります。しかし情報がリアルタイムとは限らないため、再度自治体に確認することを強くおすすめします。

また、屋根の塗装材に遮熱塗料を使うことで、省エネ住宅にリフォームできるので、補助金を給付する制度が適用される可能性があります。業者とよく相談して塗料を決めるようにしましょう。

屋根塗装相場費用よりも安くあげるには日ごろの心がけ次第!

屋根塗装にかかる費用を少しでも節約するためには、日ごろから屋根の状態をよく知り、こまめにメンテナンスをおこなうことが一番効果的な方法です。

そのためには屋根塗装工事費用の相場価格を把握し、そして日ごろから塗装材の新素材などのリサーチをしておくことも大切なことです。

数十万から100万円以上かかる場合もある屋根塗装の高額費用は家計への負担大!屋根塗装にかかる費用軽減に成功することは、抜群の節約効果を生み出すのです。

また、屋根に大きな損傷がでてからでは、塗装のほかに大工工事が必要になる場合もあります。さらに費用がかさんでしまうことにもなりかねません。

このように家屋維持にかかる費用のコストダウンを実現しつつ、家の健康を守るためには日ごろからこまめに家の周りをチェックし、早めのメンテナンスを実施することが重要となります。早めのメンテナンスこそが、ひいてはもっとも費用節約につながることにもなるのです。

毎日の暮らしのなかでも、家を守る大切な屋根の状態について常に注意を怠らないようにしたいものです。

屋根塗装工事コストダウンは日ごろの管理次第! 助成金制度もチェック!

日ごろから屋根の状態をチェックし、最適な時期に屋根塗装工事を実施することは、大掛かりな修繕を防ぐ最良の策です。一次的には費用の負担が重く感じられても、修理箇所を放置すればそれだけ大きな修理工事が必要になります。こまめな日ごろのチェックとメンテナンスこそ結果的にはコストダウンにもつながります。

また、お住いの自治体ではどのような助成金制度があるかについても、よく調べておくことをおすすめします。意外な手厚い支援が受けられるかもしれません。